BUSINESS
医療ガス
酸素
医療用酸素は病院内では主に、呼吸器疾患の患者さんに吸入用の酸素として使用されています。
他にも麻酔器に酸素ガスを使用する場合がありますし、高気圧酸素治療器や人工呼吸器等の医療機器にも酸素ガスが使用されています。
また病院外では、在宅酸素療法により、ご家庭で携帯用酸素ボンベ(外出用・緊急用酸素ボンベ)としても使用されております。
日本語名 | 酸素 | ![]() |
英語名 | Oxygen | |
分子式 | O2 | |
分子量 | 31.999 | |
沸点 | -183.0℃ | |
融点 | -218.8℃ | |
臨界温度 | -118.6℃ | |
比重 | 1.10529 (空気=1) | |
液体密度 | 1.1407kg/L(空気の約21Vol%を占めています。) | |
ボンベ色 | 黒 | |
荷姿 | 酸素ガスボンベ | :0.5m3、1.5m3、6m3、7m3 |
可搬式液化ガス容器(LGC) | :(132m3) | |
ローリー |
酸素の特性等
- 無色(液体酸素は淡青色)
- 無味、無臭。
- 空気よりやや重い。
- 酸素自体は燃える物ではありませんが、他の燃焼を助ける性質(支燃性)があります。
- 高濃度な酸素ガス中では以下の様な現象が起こり、危険です。
- 可燃性ガスの爆発範囲が、空気中より飛躍的に広くなります。
- 油脂類が付着していると、わずかな火花で発火します。
- 可燃物の着火温度が低くなり、燃焼は高温で高速になります。
- (高濃度・高圧の酸素ガス中では)自然発火に近い状態でも爆発的に燃焼します。
- ガス体、又は液体として運搬します。
酸素ガス取り扱い上の注意
- 通常の空気中で燃える物は、酸素が多いとより燃え易くなります。→火気厳禁!
- 酸素ガスの容器(ボンベ)には一般的に、約150~200倍に圧縮されたガス状で充てんされています。→高圧注意!
- 液体酸素は気化すると約860倍の体積に膨張します。漏洩の際は十分に換気して下さい。→漏洩注意!
- 液体の酸素は超低温(-183℃)です。皮膚についた場合は凍傷・低温火傷の心配があります。→取扱注意!
- 使用前に必ずガス名およびラベルを確認して下さい。 →ガス取り間違え注意!
- バルブ、減圧弁に油脂類、じん埃等は禁物です。→燃焼注意!
(バルブを開く時は特にゆっくりと。機器破損事故、燃焼事故防止の為に。) - 吸入前に異臭がないことを確認して下さい。→燃焼注意!品質注意!
- 容器は固定して作業・使用して下さい。→容器の転倒事故注意!
- 使用後は必ずバルブを閉じて下さい。→ガス漏れ注意!
- 使用前後と使用中1日1回、合計3回は点検を行うこと。
→(ガス漏れチェ ック、用具破損等チェック、圧力チェック等) - 火気は厳禁です。
- 容器の保管や使用は40℃以下で行って下さい。→ガス膨張注意!
酸素の危険性
- 酸素は生命に不可欠なガスですが、吸入により副作用が生じる場合があります。
- 酸素を吸入する際には医師の処方に従い、十分に注意して使用する事。