BUSINESS

医療ガス

窒素

医療用窒素は病院内では主に、外科手術の際、ドリル等の機器の駆動用に用いられています。又、医療用酸素と医療用窒素を混合し、人工空気(純正空気・合成空気とも呼ばれています。)としても使用されています。
さらに液体窒素は極低温の性質を利用し、皮膚科等でのイボ等の除去に用いられたり、産婦人科や最先端医療等の研究現場等で、細胞の凍結保存用等に使用されます。

日本語名窒素 
英語名Nitrogen
分子式N2
分子量28.01
沸点-195.8℃
融点-209.9℃
臨界温度-147.0℃
比重0.967 (空気=1)
液体密度0.808Kg/L(空気の約78.09Vol%を占めている。)
ボンベ色ねずみ色
荷姿窒素ガスボンベ:0.5m3、1.5m3、6m3、7m3
 可搬式液化ガス容器(LGC):(132m3)
 ローリー 
 マホー瓶:5ℓ、10ℓ、20ℓ等
 超低温保存容器 

窒素の特性等

  • 無色。
  • 無味、無臭。
  • 不燃性。
  • 窒息性(高濃度な窒素ガス中では酸欠による窒息の危険があります。)
  • ガス体、又は液体として運搬します。

窒素ガス取り扱い上の注意

  • 容器(ボンベ)には一般的に、約150~250倍に圧縮されたガス状で充てんされています。→高圧注意!
  • 窒素が充満すると窒息の危険性があります。→窒息注意!要換気!
  • 使用前に必ずガス名およびラベルを確認して下さい。→ガス取り間違え注意!
  • バルブの開閉は静かに行って下さい。→機器破損注意!燃焼注意!
     (バルブを開く時は特にゆっくりと。機器破損事故、燃焼事故防止の為に・・・)
  • 容器は固定して作業・使用して下さい。→容器の転倒事故注意!
  • 使用後は必ずバルブを閉じて下さい。→ガス漏れ注意!
  • 使用前後と使用中1日1回、合計3回は点検を行って下さい。
     →(ガス漏れチェック、用具破損等チェック、圧力チェック等)
  • 容器の保管や使用は40℃以下で行って下さい。→ガス膨張注意!
  • 液体の窒素は超低温(約-196℃)です。皮膚についた場合は凍傷・低温火傷の心配があります。→取扱注意!

窒素の危険性

  • 高濃度になると酸欠による窒息を起こすので、ガス漏れには十分注意し、使用の際は室内の換気を十分に行って下さい。
  • 液体の窒素は超低温(約-196℃)です。皮膚についた場合は凍傷・低温火傷の危険がある為、十分注意して下さい。