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医療ガス

二酸化炭素

二酸化炭素(炭酸ガス)は院内では主にオペ室で気腹手術(内視鏡手術)に使用されています。
他には冷凍手術、酸素と混合して呼吸治療に、炭酸ガスレーザーメスにも使用されています。

日本語名炭酸ガス 
英語名Carbon Dioxide
分子式CO2
分子量44.01
沸点-78.5℃
融点-56.5℃
臨界温度31.0℃
比重1.53(空気=1) 空気より重い。
空気中に350ppm程度存在する。
ボンベ色
荷姿二酸化炭素ボンベ:30Kg、7.5Kg、2.5Kg[2.2 Kg]
 ※液体で取り出す場合は、サイフォン付きのボンベがあります。

二酸化炭素の特性等

  • 無色、無味、無臭。
  • 不燃性。(化学的には不活性で安定しており不燃性ガスとして消火用ガスにも使用されています。)
  • 空気より重いガスです。
  • 窒息性(濃度が高いと窒息する恐れがあります。)
  • 水に溶け易い。(15℃の水1Lに対し約1Lのガスが溶ける。)
  • 腐食性については乾燥状態ではありませんが、湿分の存在では炭素鋼に対して腐食性が出てきます。
  • 主に液体で運搬されています。

二酸化炭素の取り扱い上の注意

  • 容器(ボンベ)には一般的に、液体で充てんされています。→重量・容器転倒注意!
  • 二酸化炭素の容器(ボンベ)圧力は20℃で5.7Mpaです。
     (液化ガスとして充てんされています。)→取扱注意!
  • 二酸化炭素は低温状態で容器内に存在します。皮膚についた場合は凍傷・低温火傷の心配があります。→取扱注意!
  • 二酸化炭素が充満してしまうと窒息の危険性があります。→窒息注意! 要換気!
  • 使用前に必ずガス名およびラベルを確認して下さい。→ガス取り間違え注意!
  • バルブの開閉は静かに行って下さい。→機器破損注意!
     (バルブを開く時は特にゆっくりと。機器破損事故防止の為に・・・)
  • 容器は固定して作業・使用して下さい。→容器の転倒事故注意!
  • 使用後は必ずバルブを閉じて下さい。→ガス漏れ注意!
  • 使用前後と使用中1日1回、合計3回は点検を行って下さい。
     →(ガス漏れチェック、用具破損等チェック、圧力チェック等)
  • 容器の保管や使用は40℃以下で行う事。→ガス膨張注意!

二酸化炭素の危険性

  • 高濃度になると酸欠による窒息を起こすので、ガス漏れには十分注意し、 使用の際は室内の換気を十分に行って下さい。
  • 二酸化炭素は低温状態で容器内に存在します。皮膚についた場合は凍傷・低温火傷の危険がある為、十分な注意が必要です。